Rafael Gonzalez Slenderellas '01

2015-06-03

 

2006年にディスコンとなったRafael Gonzalezのビトラ。28×175の優雅なサイズでシェイプはパナテラス・ラルガススリム・パナテラ)。

縦長のちょっと変わったボックスに25本納められている。ラファエル・ゴンザレス伝統の四方から紙で覆うタイプのパッケージング。
こういうクラシックなシェイプを見ると、嬉しくなる。
ショート&ワイドのビトラが増えるなか、ロング&スリムの魅力は薄れていくわけではなく、逆に数が少なくなるにつれますます期待が高まる。

箱から手に取るとラッパーはやや荒い。しかし細身をうまく巻いてある。このサイズを巻けるのはキューバのファクトリーでも前の方の席のトルセドールだけのはず。細い葉巻はうまく巻くのが難しいので熟練者しか任せてもらえない。がんばれ!
深煎りコーヒーのような芳香と、ほんの少し古い日本家屋のような香り。これは周囲を覆っている紙が古くなったからか。ラッパーはコロラド。
 
 
フラットカットで着火、ドローは問題なし。ラファエル・ゴンザレスに共通するミディアムよりやや軽い喫味。そしてこれも共通する、軽やかな樹の旨み。湿った朽木のような味わいもある。
1cmあたりからスッキリとした小さな白い花の香りが口腔に広がり、小麦菓子のような素朴な甘みも感じる。
そしてだんだんと乾いた木質感が伸びてくる。
 

 

吸い込みを深くすれば、わずかに舌に感じる和三盆糖の甘み。浅いとメロウなウッディー。
葉巻は、この吸い込みの強弱で味の変化が感じられるのも面白い。10年以上経っているもので、早く吸ったから辛くなった、というものは今まで稀だ。
 
残り6cmから、甘みが溢れ出してきた。
うまいうまいなどと言いながら吸い進めると、終局に甘みは和らぎ、杉の木目が立ってきた。70分で喫了。
細いビトラを吸うのが久しぶりで、一度落灰させてしまった。面目ない。

LABEL : Rafael Gonzalez 【Aged】