ベゲロス マニャニータス。発表から1年は経つがいまだ出回っていない新生ベゲロスのひとつだ。

サイズは46×110、ファクトリーネームは未だわからないがペティピラミデ。

ラッパーはねっとりとした光を帯びており、コロラド・クラロ。ヘッドのほうが色が濃い。

表面は滑らかで小さな体躯にぎちっと巻かれたヘッドが目を引く。

香りは深いタバコ香、土。

フットの切断があからさまに斜めだ。適当な奴がやったのか、Fesにあわせるために急いでやったのか、いかにもキューバだ。

 

フラットカットして口につけて空吸いしてみる。ドローは申し分ない。

フットを炙る。化粧香が一瞬突き抜けた。青さと土のアロマ。

ひと口吸うと、化粧香の後にヘヴィなウッド、黒土。タニックだ。

喫味はフルボディ。小さな体に強烈な味わいを隠し持っていた。

強烈な強さに身震いしていると、何口目かからふっと喫味がやや和らいだ。

 

強喫煙すると、猛烈な濃い化粧香と若々しい樹液のような味わいが口腔を震わせてくる。

観察するとホワイトペッパーのような感触もある。

 

葉巻の内部が蒸れてくると、喫味はさらに和らいでくる。落ち着いたビターのニュアンスとペッパーをまとわり付かせた化粧香が思う存分引き出せる。

 

終盤は化粧香がだんだんほぐれはじめ、ウッドがテイストの中心にはまる。

強喫煙で化粧香を引き出しつつ花のような芳香を愉しむ。

 

40分で喫了。

小さいサイズの葉巻が長い葉巻に劣っているとは微塵も思わない。