Bolivar Bonitas'05

2015-06-03

 

2009年にディスコンとなったボニタスの2005年のボックス。ボリバーは力強さが特徴のブランドだが、このボニタスの印象はそれとは違う。
箱に小ぶりの葉巻が整然と並んでいる。40×126、シェイプはロンドレス(ペティコロナ)。
 
一本取り出すと、香りは飛んでおり、少し紙のような香りがする。色は明るいクラロで、ややザラザラとした手触り。綺麗に巻いてある。
フラットカットして着火すると、いきなりの甘み。
甘み!凄まじいほどの甘みの洪水!
着火直後にくっきりとした甘さが舌全体を覆い、陶然とする。ホワァァァァ
南国の熟れた果物のようなねっとりとした濃厚な甘さに、焦がしたキャラメルも感じる。ただただ、深い甘味。
 

 

個人的にボリバーが持っているキャラクターとはベクトルが違うように感じる甘さ。
吸い進めると、黒砂糖の味が立ってきた。煙量も豊か。深く吸ってその煙を楽しむ。喫味はミディアム。
 
中盤を過ぎ、葉巻内部が蒸れてくると、木質の甘みがじわりじわりと広がってくる。そして奔放だった甘さが収斂され、今度は精製された糖のようなきめ細かな甘さへと変化していった。
根元へ近づくにつれ甘みは収束していき、ナッティーなテイストへ変化。小さなサイズでこの千変万化。ただただ圧倒された50分。
うまく熟成されたこのサイズの葉巻で外れはないことを再確認。

LABEL : Bolivar