Trinidad Robusto Extra '12

2015-06-03

トリニダ ロブストエクストラは2004年から2012年まで生産されていた。これはラストイヤーの一本だ。
レジェスと共にフンダドレスについでトリニダの一翼を担っていたが、廃盤の憂き目にあっている。

サイズは大振りな50×155、ドブレスPt(ロブスト・エクストラ)。
仄かな甘さを感じるウッドは鼻をくすぐる。
トリニダのアイデンティティであるピッグテールが誇らしげだ。
ラッパーの色は艶っぽいコロラド。表面はビロードのように滑らかだ。葉脈が少なく美しい。
フットを吸ってみると、切り落としたヘッド側から吸っているのかと錯覚するほど空気が通る。

フラットカットでヘッドを切り落とし空吸いする。ドローは良好。
フットを焦がすと、甘い樹が部屋中に拡散した。
カラメル。鼻がバカになるんじゃないかというほど甘い香りだ。
口をつけて喫煙すると、糖蜜が口中で爆発する。
シロップたっぷりのカフェオレ、アーモンドの皮。旨みがぶ厚く濃い。サイズ感から来る煙もボリュームたっぷりで一気に葉巻に引き込まれる。

 

新鮮な杉箱に納められたカカオとホワイトペッパー。深いコクが重厚なウッドを加速させている。
強喫煙すればペッパーが主張を増し、ウッドもまた広がる。
この華やかさはトリニダに共通したプロファイルだ。

終盤はペッパーが湧き立ち鮮やかに場面が変わる。
フレーバーのみ読めばごく普通の葉巻のように見えるが、それらひとつひとつが豪奢で貫禄がある。豪華、これこそがトリニダの特色だ。

90分で喫了。
太い葉巻を嫌う流れもあるが、個人的にトリニダについて全く問題ないと思っている。
ヴィフィアのリリースもそのうちされるだろうから、ロブストエクストラの穴が埋まるのもそう遠い日ではないだろう。

LABEL : Trinidad