H. Upmann No.2 '01

2015-06-03

 

No.2と名のつく葉巻にはピラミデが多い。このアップマン No.2もそのシェイプだ。

サイズは52×156、ピラミデス(ピラミデ)。
 
中濃のタバコ香とレザーを放っている。
ラッパーはやや黒ずんだコロラドで、表面がカサカサしている。
触ってみると、バインダーから乖離しているような感触もある。
ヘッドには色濃くブルームの跡。旧リングが素朴なイメージで古きハバノスを感じさせる。
No.2は化粧箱のみでのデリバリーなので、フットは四角い。
 
フラットカット。結構乾いた感触だったが問題ない。
フットに着火すると、古びた鞣革と流木が立ち昇った。
ひと口吸うと、ビターを乳化したようなテイストに包まれた小麦、レザー、ドライフラワー。
角材の芯のような新鮮なウッドも感じる。ビターに引き出された僅かに感じる甘みが存在感を放つ。ミディアムボディ。
 

3センチほどで灰を落として強喫煙する。
とたんに化粧香が喉を直撃してくる。ホワイトペッパーが目を覚まし味わいの立体感がぐんと増す。
 
葉巻の内部が蒸れてくると、香木と化粧香を行ったり来たりするテイストが上顎に滞留し、背中を押してくる。
 
後半は化粧香が白粉に徐々に変化していく。
ウッドと渾然一体になったアロマが鼻腔を刺激する。
ビターは徐々に和らぎ、舌を絞ってくる。
 
最後に紙っぽさが出てきたが、再度化粧香が息を吹き返しそれとせめぎ合う。
90分で喫了。
終盤はやや失速してしまったが、全体を通してエイジドのアップマンが持つポテンシャルは十分に堪能できた。

LABEL : H. Upmann 【Aged】