Diplomaticos No.3 '06

2015-06-03

 

ディプロマティコスNo.3は2006年にディスコンとなっている。
ラインナップ自体少ないディプロのコロナサイズ。市場のストックもかなり少なくなってきているようだ。

サイズは42×142、コロナス(コロナ)。ド定番のサイズである。
ラッパーは黒ずんだコロラド。ところどころ黒い斑点がある。
表面にうっすらとブルームが広がっている。四角いフットを吸うとドローが通る。

香りは紙、革。ごく薄くなっている。
ヘッドをフラットカットする。予想通りドローは良い。
フットを炙ると、立ち昇る澄んだ樹の芳香。

喫煙する。
硬質なウッド。強いコクを感じる。
古く変色した鞣革。ウッド。とにかくウッド。ミディアムフル。
乾燥した古木の太い根を燃やしたような、絶妙なウッドだ。
灰が3センチほどになったところで強喫煙すると、ナッツの風味が顔を出した。喫味は強くなるが、重さは感じない。濃厚なウッド。

 

 

中盤、タバコ感が上がってくる。
穀物系の淡白な甘みが口の中に広がる。まろやかなウッドも相まって、ディプロマティコスの持つ優しい喫味を存分に味わう。
強さを持ちながら、非常に繊細なタッチだ。

終盤、まったりと煙がオイリーになってきた。
モンテクリストと似てはいるがはっきりと違う。
最後にほんのりとスパイスのニュアンスを残して燃え尽きた。

60分で喫了。
デイリーで楽しみたいシガーだが、見つけるのはすでに困難になっている。
惜しみつつ吸って、記憶に残るシガーだ。

LABEL : Diplomaticos