La Gloria Cubana Deliciosos 2009 ER Cuba

2015-06-03

ラ・グロリア・クバーナ デリシオソスは、2009年にセラミック・ジャーに25本入りが2000箱販売された、珍しいキューバのエディシオン・レヒオナルだ。
各国や地域のラ・カーサやディストリビューターの要請に応えて作られるERを、キューバで作る理由がいまいちピンと来ないが、ハバノスのやる事である。
白く美しいジャーを開けると、他のジャーものと同じように取り出しやすいように一本だけ紙が巻かれている。薄いシダーも蓋として入っている。
ジャーが納められた紙箱も、美しい同じ絵柄が印刷されている。

 


サイズは48×127、ヘルモソスNo.4(コロナ・エクストラ)。
紙をほどいた最初の一本の香りをかぐ。湿度を保った瑞々しい古木材。ほのかなレザー。
ハバノスを吸う人間なら分かる、あの湿度と熱気をはらんだムッとする香りにくらくらする。
ラッパーは美しいコロラド。葉脈もなく綺麗に作られている。

フットを焦がす。
のっけから甘い香りが漂う。
喫煙すると、芳醇なウッドが涌き上がる。
やや古いレザーとせめぎあうそれは絶妙なハーモニーを奏で、精緻な味わいのバランスに唸る。
カカオ、甘みのあるナッツ、白墨。
ボディはミディアム。コクは深く、旨味は強い。
3センチほどで灰を落とし、強喫煙する。
白粉の花が咲いた。アフターに息の長い堅いウッドをいつまでも残し、アクセントに柔らかなビター。

 


前のめりになって喫煙していると、いつの間にか中盤にさしかかる。
ややビターと柑橘系のテイストを加え、葉巻は燃え続ける。
なぜ、このビトラをキューバ限定にしたのか。
わかる。火をつければわかる……。

ウッドが太くなったのを感じて葉巻を見ると、もう終盤に達していた。
刻々と変化していくそのテイストに時間を忘れる。ビターの咆哮が遠くにこだまする……。

60分で喫了。
非常に華やかだ。あとひく味わいはハバノスの白眉と言っても良い。
ふたつ目のキューバERであるインファンテスも飛ぶように売れたようだが、キューバERへの評価の高さがそこにもうかがわれる。

LABEL : La Gloria Cubana 【Edicion Regional】