Romeo y Julieta Habanos Añejados Piramides '15

2015-06-03

2014年末にHabanos S.A.からニューラインがリリースされた。
5〜8年熟成がなされたオリジナルビトラのアネハドスだ。これはそのうちのひとつ、ロメオ・イ・フリエタのピラミデスだ。

ロメオのピラミデスは2003年からの復活となる。
2003年にセレクシオン・ピラミデスの一本となり、同じ年にディスコンの運びとなった。
ちなみに現在出回ってる類似のロメオのベリコソスはピラミデスとは少し違う。


ピラミデス - 52×156 ファクトリービトラ:ピラミデス ストアビトラ:ピラミデ
ベリコソス - 52×140 ファクトリービトラ:カンパナス ストアビトラ:ピラミデ

化粧箱には「Revisado」と生産年のスタンプがある。
ピラミデスのディスコンから少し間が空いてからアネハドスを巻き始めた勘定になるので、ブレンドも別のものであると考えるのが相当だろう。

香りは穏やかなレザー。巻きたての葉巻によくある獣臭などがない。
なめらかなラッパーはコロラド・マデューロで、なるほど熟成を重ねた色をしている。「アネハドス」のダブルリングが厳めしい。

フットを焦がす。杉の幹の燃える豊かな香り。喫煙すると……
驚いた。エイジドのロメオの味わいだ。
樹木形の甘さに皮ごとのナッツ、柑橘系のテイストにビター、ややメタリックな質感、少しタンニンを感じさせるアフター。
そして何より、しっかりとした枯れ感が備わっている。
ミディアムボディ。ロメオのコクだ。
灰を落として強喫煙すると、香木とガス香が広がり白い花が咲き乱れる。非常に華やかだ。

 


中盤、鼻を抜けるナッツとビターなニュアンスが素晴らしい。
薬草系のリキュールのようなテイストも加わり、頭の中がお花畑になる。
ひとつひとつのテイスト、ニュアンス、香りを選別し、味わっているといつの間にか終盤に。
チョークと藁灰、レザーがビターに絡められたアフターを残し、70分で喫了。

このアネハドスラインが他のブランドでもリリースされるのが楽しみだ。
経験上、熟成は環境や手法により味わいが大きく左右されるのは理解している。
この味わいは同じ葉巻を自ら熟成させれば出来るというものではない。「ハバノスがやったらこんな味だった」ということで、手元の同じくらいエイジドされたロメオが違う味でもがっかりすることはない。その違いを楽しむのも葉巻の面白いところだ。

LABEL : Romeo y Julieta