Montecristo Especial No.1 '05

2016-12-06

モンテクリスト エスペシアルNo.1。スタンダード中のスタンダードなシガーである。
1969年に生産が開始されて、今もパッケージが変わらず売り続けられている。SBN入りのモンテクリストといえば、このエスペシアルを連想する人も多いだろう。
サイズは38×192、ビトラ・デ・ガレラ:ラギートNo.1(ビトラ・デ・サリダ:ロングパナテラ)。ヘッドには特徴的なピッグテール。ビトラもスタンダード中のスタンダードだ。


香りは濃いウッド。若干レザーも感じる。
ラッパーはコロラドで、見慣れたモンテクリストのリングだ。エスペシアル特有のピッグテールが勇ましい。
フットを空吸いする。このリングゲージでドローがきついとつらいが、取り越し苦労だった。


フットを焦がすと、硬い針葉樹が燃える香り。
喫煙すると、完全に融合したシダーとレザー、そしてわずかに黒土、セメダイン、ほんのりと湿布薬。ああ、古いモンテの味わいだ。
ボディはミディアムフル。細巻きのシガーなので、実は喫煙に結構技術を要する。

強喫煙すると、柏餅のような素朴な甘さが立ち昇る。追いかけてセメダイン。香ばしいロースト感。


存在感の強いウッドとほのかな甘み、そしてセメダインの三位一体はくせになる。
最近多いゲージの大きいシガーではないが、煙量は控えめでも味わいはしっかりとコクがあり、厚みがある。


中盤にはウッドがドカンと爆発する。濃密な樹皮に覆い尽くされ、杉の大木に閉じ込められたかのような気さえ起きる。
鼻を抜けるセメダインも強烈さを増し、味わいが鋭くひとつに収束する。

終盤には喫味がウッド本体に飲み込まれ、ずっしりと重厚になる。
70分で喫了。モンテクリストの原点に触れられる素晴らしいビトラだ。いつでも手に取れるよう、ヒュミドールに置いておきたい。

LABEL : Montecristo 【Aged】