Vegas Robaina Petit Unicos '12

2017-07-07

べガス・ロバイナのエディシオン・レヒオナルは、ドン・アレハンドロ亡き後なかなかの数が生まれている。このペティ・ユニコスもそのひとつだ。
名前のとおりサイズはRG52×125mmと小ぶりで、ビトラ・デ・ガレラ:ペティ・ベリコソス(ビトラ・デ・サリダ:ペティ・ピラミデ)。
10本入りのドレスボックスで5000箱がスイスで販売された。

ラッパーはマデューロ。
表面は精油分が染み出し独特の手触りになっている。香りは荒々しさを予感させる、太いウッドとタバコ香だ。
ヘッドは三角にぎっちりと何重にも巻かれ、堅牢そのものである。ロバイナのリングに生意気なレヒオナルリング。フットを吸うとドローは通る。

フラットカット、フットに火を灯す。表面が焦げ、乾燥した広葉樹が燃える香りが立ち昇る。
喫煙する。
乾いた朽ち木の中をこじ開けると、金平糖がザラザラと流れ出した。
そんなイメージを連想するテイストが弾け出た。
湿り気を帯びた濃いウッドを背景に、サトウキビ、分厚いレザー、ほのかなココア。蒸したカレイのような旨みもある。ミディアム。
強く吸うと清涼感のあるミントがすっと顔を出し、喫煙のコントロールでのテイストの変化が素直にわかりやすい。


中盤は甘みがこしあんのような形に変わり、白粉のニュアンスが出てくる。
ウッドとレザーとビターのハーモニー、そしてハーブのニュアンスは完全にロバイナのそれだ。
そこに載せる表情が各国のERの特徴だ。端正な造りが垣間見える。綿あめ、白墨。

根元へ進むほど、甘みが強くなっていく。終盤、またサトウキビが強くなる。粗い甘さと青さがブレンドされている。序盤からアロマも甘めで、皿の上のスイーツを食べているような気分になる。
最後まで魅惑的な甘さを放ったまま、50分で喫了。
サイズ的にそこまで時間を気にしなくても、たっぷりとしたリングゲージで煙を楽しめ、ERの精緻な作りも楽しめる満足の逸品。一箱10本しか入っていないので、あっという間になくなってしまうのが悩みだ。

LABEL : Vegas Robaina 【Edicion Regional】