Trinidad Topes Edicion Limitada 2016

2017-12-23

トリニダ トペスは2016年のエディシオン・リミターダのひとつだ。同年のELは他にロメオ・イ・フリエタ カプレトス、モンテクリスト ダンテスがある。
トペスはサイズはRG56×125mm、ビトラ・デ・ガレラ:トペス(ビトラ・デ・サリダ:ロブスト)。非常に大きなリングゲージを備えたごんぶとシガーだ。昨今の流行の形の最先端と言えよう。ニス塗りSBNに12本が納められている。

箱から一本取り出し観察する。ELでは当たり前となったマデューロラッパー。触れてみると、やや雑だ。マデューロラッパーはどうしても厚くなる。持ってみるとみっしりとフィラーが詰まっていることに気がついた。
香りはたっぷりと濃いレザー、濃いタバコ香。
フラットカットでピッグテールを切り落とし、フットに火を灯す。面積が大きいので意識してまんべんなく火を回す。
立ち昇る甘い香り、青草。
喫煙する。カラメルのような強い甘みが口腔に広がる。
黒かりんとう、檜、コーヒー味のクッキー、黒土。粘度の高い甘さ。ミディアム。

ビターが強く、カカオパウダーを連想する。しかし当然一本調子なわけではなく、様々なテイストがニュアンスを変え重層をなしている。無辺大の奥行きと立体感はさすがのエディシオン・リミターダだ。
灰を落とし強喫煙すると広がるパヒューム、胡椒をアクセントに効かせたショコラティエのビターチョコレート。
中盤はサクランボの酸味をやや感じさせながら、豊かなコーヒーとレザーの風味が堪能できる。ブローすると目の覚めるようなミント。

 


葉巻内部が蒸れ、喫感はミディアムフル寄りに。リングゲージが大きいので口腔に送り込まれる煙量は多く、実際のボディよりも強めに感じる。吸いごたえ満点だ。
終盤はペッパーが立ち、どこまで行っても飽きさせない。
バタークリームのようなまったりとしたコク。酸味のあるコーヒー。味蕾を刺激するテイストの多段攻撃に右往左往するばかり。
カツオのたたきのような肉感を味わい、指に火傷を負わないうちに灰皿に置く。

70分で喫了。6年ぶりのTrinidadのELは、ハバノスのさらなる進化を確かに感じさせてくれた。これを熟成に回したら一体どんなものに化けるのか、今から楽しみだ。

LABEL : Trinidad 【Edicion Limitada】