Por Larranaga Robustos de Larranaga 2007 ER Asia Pacifico

2018-04-10

ロブストス・デ・ララニャーガは2007年、アジア環太平洋エリア用に発売されたエディシオン・レヒオナルだ。
25本入りSLBが6000箱生産された。当時日本のラ・カーサに大量にストックされていたのが思い出される。
サイズはRG50×124mm、ビトラ・デ・ガレラ:ロブストス(ビトラ・デ・サリダ:ロブスト)。ビトラにあわせた大判なリングにERのダブルリングがつく。

10年の経年変化で葉が痩せている。葉脈が引き攣れた手術痕のようになるのは、収縮したラッパーがその部分だけ残すのでそういうふうに見えるのだ。コロラドラッパー。わずかにウッドの香り。
固くなったキャップに気を配りながらフラットカット。切断面からは意外とタバコ香が出ていた。
フットに火を回す。保湿力が下がっているので、簡単に着火する。漂う煙。甘み。杉み。
喫煙する。
ビリビリくる杉のテイストが強烈だ。パンチが強い。
むむ!と身構えるとその強さは一気に溶けて柔らかくなる。生クリームの甘み、杉皮、レザー、麹のようなコク。ミディアムライト。枯れてはっきりと味わいが浮き出ている。強喫煙すると、澄んだ白粉が噴出した。尖ったうま味。


中盤はじわじわと白粉の領域が広がり、背景に広がるウッドと組み合わさり立体感がはっきり感じられる。ブローするとナッティーが立ち上がり、俄然彩りが広がる。

終盤はスパイスとレザーが効いてくる。
全体を通してはっきりとした変化に富んでいる。ララニャーガのテイストを踏まえつつ、華々しさよりしっかりと積層的な味わいを見せた。50分で喫了。

発売当時はあまり印象に残らない、アジアERにありがちな感想を抱いたが、熟成を経てパキッと個性が現れている。

LABEL : Por Larranaga 【Aged】 【Edicion Regional】