Montecristo Junior '17

2018-12-14

モンテクリスト オープンシリーズ4種類の中で最も小さなビトラなのがこのジュニオールだ。
サイズはRG38x110mm、ビトラ・デ・ガレラ:トラブコス(ビトラ・デ・サリダ:ショート・パナテラ)。

20本入りのドレスボックスが2009年に、アルミチュボスの3本入りが2010年から発売された。当初の名前は「スイング」だったらしいが、最終的にはこの名前に落ち着いた。
他のオープンシリーズと同じく、シガーの名がグリーンのダブルリングに入れられている。

シガー自体は濃い目のコロラドラッパー。オイル分で黒ずんでいる。
表面はやや油っぽく、ヘッドあたりまで黒ずんでいる。香りはウッドとモンテクリスト特有の土っぽさ。やや獣っぽくもある。

ヘッドをフラットカットし、空吸いしてみる。このリングゲージだとドローが悪いものもままあるが、これは問題ないようだ。
フットに火を灯す。シガー自体の香りの予想通り、黒土が立つ。

喫煙する。
アーシー。しっとりしたチョコクッキー、アーモンド、酸味のあるコーヒー。コニャックのようなこっくりとした発酵感がある。ミディアムフル。
しかし、重たくはない。他のモンテクリストと比べると軽やかな舌触りだ。
背景に広がるアーシーはねっとりとした感じではなく、軽快。
灰を落として強喫煙すると、ホワイトペッパーと白粉が炸裂する。こんな小さなビトラに驚くようなパワーが秘められている。


中盤はややボディが厚くなり、土っぽさが勝る。
だが辛味もなく、あくまでスムース。チョコレートっぽさが増してくるが、濃いめのチョコレートでベルギーチョコレートを彷彿とさせる。

ショートスモークだが、ハバノスには物足りなさを感じさせるショートスモークはない。
終盤はホワイトペッパーの嵐。
青い牧草のような爽やかなタッチと、薄くチョーク、若々しいウッディも。
このサイズで驚きの喫味の変化のバラエティ。40分で喫了。

小さい葉巻は物足りない、オープンシリーズは軽い、そんなイメージが先行するが手に取ればそういう先入観とは決別できる。
清々しい気持ちになれる、そんなハバノスだ。

LABEL : Montecristo