Cohiba Siglo IV '14

2018-12-27

シグロ4はLinea1492のひとつ。「新世紀」の名の通り、第2世代のコイーバだ。
シグロ1~6までのファミリーで、これはグランコロナにあたる。
他と同じく1994年にリリースされた。サイズはRG46x143mm、ビトラ・デ・ガレラ:コロナス・ゴルダス(ビトラ・デ・サリダ:グランコロナ)。
5本入りペーパーバック、3本入チュボス、25本入りニス塗りSLBが販売されている。

シグロ1~6まで紹介が紋切り型になってしまうのは仕方がない。シガー自体をチェックしてみよう。
ラッパーは濃い目のコロラド。オイル分が浮き出してきて若干まだらに見える。触れればそのオイリーさはさらに良くわかる。
香りはこっくりとしたタバコ香。フットに鼻を近づけるとさらに濃厚に香る。リングは第5世代のホログラムがまばゆい。
ヘッドをフラットカットする。カット面からの芳香は芳しい。空吸いしドローをチェックする。

フットに火を回す。甘い芳香。
喫煙すると、マロングラッセに飲み込まれた。
こちらが吸っているのではなく、葉巻に飲み込まれる錯覚。杉の角材の焚き火、白粉、コーヒー。つぶあんのような感触もある。コクが強く旨味が濃厚であとからあとから唾液が絞り出される。

3回熟成で生まれるコイーバの象徴のような栗の味わいははっきり。枯れ草を丸めているものを燃やしているのに、味覚の反応は明らかにスイーツを口にしているものだ。ミディアム。


中盤は喫味が太くなり、ビター感が増してくる。
栗は焼き栗の皮へと変化し、よりウッディーに変異する。ここでブローすると白粉と粒餡が炸裂する。
立ち上る煙のアロマが素晴らしい。コイーバの香りに満たされ、誰もが思わず顔をほころばせるところだ。

リングを外して終盤、ボディが懐深くなりレザーも加わる。
喉に強いタバコの塊。コイーバ独特の強烈な花の芳香が満ち、そのブーケにくらくらする。
70分で喫了。

ハバノス旗艦ブランドであるコイーバ、何度火をつけてもその名に恥じない圧倒的なパワーには驚かされる。長めのコイーバは最近市場でも数が少なくなっているが、見つけたらやはり手が伸びる。

LABEL : Cohiba