Trinidad Media Luna '19

2019-04-09

トリニダ メディア・ルナは2019年にHabanos S.A.が新たに発表したTrinidadスタンダードライン3種のうちひとつ。その中ではもっとも小さなビトラだ。
サイズはRG50x115mm、ビトラ・デ・ガレラ:マリナス(ビトラ・デ・サリダ:メディア・ルナ)。12本入りSBNで提供される。
名前はキューバ・トリニダの同名の通りにちなんで名付けられた。

葉巻を観察する。レジェスより一回り大きく、ヴィフィアよりは若干長く細い。今までTrinidadになかったボリュームだ。キャップはがっちりと深く被されている。
ラッパーは葉脈が薄く美しい。香りはウッドと、そしてレザーが強めなのが印象深い。

ヘッドをフラットカット。空吸いしてドローをチェックする。とくに問題なさそうだ。
フットに着火する。
熱い金平糖のような香りが立ち昇る。
喫煙する。分厚いレザーが基調。ジャリジャリするような砂糖の甘み、芳しい若々しい杉材、夏草、ピカン。テイスト自体はやや重めのはずなのだが、ある種の爽快感がある。ミディアム。


中盤。先導するのは重厚なレザーで、鼻を抜ける感触と香りが素晴らしい。
アロマは白粉感があり、繊細で華やか。
喫感はやや厚みを増し、サイズでは見通せないシガーが持つポテンシャルを予感させる。
深煎りのコーヒー、燻製ナッツ、ハードブレッド。

終盤も主役はやはりレザー。どんどん高まっていき、決して大きいとはいえないシガーだがその力強さに圧倒される。
ブローすると白粉とM&M'sチョコレートのような甘み。
やや薄らいでいた甘みがまた立ち上がり、コーヒー感と絶妙なマッチを見せてくれる。ピスタチオ、ホワイトペッパー、フルーティなブラックコーヒー。

50分で喫了。
ハバノスはサイズではないが、やはりそれでも吸う前に少しの予測が入ってしまう。
それを鮮やかに裏切られる快感、そして絶妙な喫煙中の変化、ブレンド。
早くこのシガーが店頭に並ばないものか、待ちきれない。

LABEL : Trinidad