Bolivar Silver Jubilee 2017 ER Hong Kong

2019-06-04

ボリバー シルバージュビリーについてはもうひとつのシルバージュビリーのページでも説明しているので割愛する。
同じ名前でラモン・アロネスとボリバーから出され、こちらは25本入SLBで2500箱が香港限定で生産された。
サイズはRG50x141mm、ビトラ・デ・ガレラ:ゴルディト・コン・カベサ・トンバダ(ビトラ・デ・サリダ:ロブスト・エクストラ)。
Ramon Allones Hunters & Frankau Aniversario 225と同じビトラだ。このあたりに、パシフィック・シガー・カンパニーの非常に強い意志が垣間見えたような気がするのは気のせいだろうか?

ラッパーはコロラドで非常に艶がある。
ヘッドはオーバル形でピラミデともパレホとも違う、独特の雰囲気だ。
香りはふくよかなタバコ。ややレザーみが強い。
ヘッドをフラットカットし、フットに火を回す。
甘い香りが空間を支配する。

喫煙する。最初に感じるのは強い甘み。
草感を含んだレザー。軽めのコーヒー、コーンシロップ、チーク材。
厚みと迫力があるがテイストは非常に繊細で、粗さなど全く感じない。フル。
テイスト自体はストロングだが尖ったところが無く、ウッドは雄大ささえ感じる。

感じる全てのテイストは全てつながっており全て関連性があり、破綻がない。行ったり来たりの変化を繰り返す中で、不快というものが一切なくむしろ伸縮し続けるその厚みに魅了される。


灰を落としブローすると、粉をまぶした大福のような味わいが口腔に広がる。中盤は喫感がややマイルドとなり、草の香りが勢いを増す。
チョーク、焦がしたカラメル。ビターも顔をのぞかせる。

終盤はさらに草が生い茂り、むせるような青っぽい草いきれが立ち込める。
爽やかさすら感じる、濃い緑だ。
レザー、草、ウッド、コーヒーが力強く伸び、指先に熱を感じるようになっても飽きさせない。
ブラウンシュガーとブラックペッパーが渾然一体となり、一気に終局した。

70分で喫了。
ラモン・アロネスのシルバージュビリーとはまた異なるアプローチで非常に面白い。
同じ名前を関するブランド違いのシガーは比較して楽しむのにもっていこいだ。
提供側の意図を考え読み解く、複雑なゲームにシガーが燃え尽きるまでチャレンジしてみるのも一興だ。

LABEL : Bolivar 【Edicion Regional】