Montecristo Open Eagle '18

2019-08-15

オープンイーグルはモンテクリストのスタンダードラインナップの中では最大のリングゲージを誇る、大シガーだ。
2009年に封切られたモンテクリスト オープンは、Habanos S.A.初のスポーティなスモーカーのための屋外喫煙用と銘打たれたシリーズ。4種類のなかでこのイーグルが最も大きい。
名前は当然ゴルフのイーグルから。ただ、他の名前の候補には「モナコ」という優雅なものもあった。

サイズはRG54x150mm、ビトラ・デ・ガレラ:ヘニアレス(ビトラ・デ・サリダ:ロブスト・エクストラ)。
20本入りドレスボックスとチュボス入りを3本収めたペーパーパックが発売されている。

葉巻を観察する。すぐに目を引かれるのはオープンシリーズに共通する、オリジナルのダブルリングだ。イーグルは金縁の緑地に「OPEN EAGLE」が記される。
ラッパーはコロラド・クラロ。表面にオイル分はあまり感じられない。だが見た目の淡白さとは裏腹に、フットからは非常に魅力的なタバコ香を漂わせている。

ヘッドをフラットカット。太いのでシザーでないと葉が回らない。フットに火を灯す。
燃焼したサトウキビのような煙の芳香。
喫煙する。
軽めのアーシーさが背景に広く連なる。
クルミ強めのウッド、青い桃、小さな白い花。RGが太く煙量が豊富だが、スモークに引っかかるようなところがなく大変スムース。ミディアム。
味わいの奥の奥の方に、ほのかな白粉っぽさの片鱗を感じる。


中盤は喫感がやや軽くなる。薄くなる、という意味ではなく軽やかになる、というニュアンスが近い。
アーシーが前の方に立ち上がり、ウッドが複雑に混ざり合う。
散りばめられた極小のホワイトペッパーがニュアンスを添える。ブラックコーヒー。

終盤は複雑な変化を見せる。
土っぽさはウッドの後ろに隠れ、ドライなオーク材のような重厚なテイストが楽しめる。
チェリー、牧草、コニャックのコク。
ブローすると濃厚な花の蜜のようなタッチを見せる。大輪の花が徐々に開いていくように、終局に向けて大きく開いていく。

60分で喫了。
大きなビトラだが、そのタッチは驚くほどソフトで包み込むような優しさがある。サイズの大きなシガーの入門編としても申し分ない。
モンテクリストらしからぬ、しかししっかりとモンテクリストの特徴も併せ持つオープンシリーズの旗艦として、外すことはできない一本だ。

LABEL : Montecristo