Por Larranaga Panetelas '17
2019-08-24
パナテラスは一度生まれ変わっている。
1960年代にはすでに作られていたこのシガーは、元々はショートフィラー・マシンメイドだった。2002年からは他の多くのマシンメイドと同じく、ショートフィラー・ハンドメイドとなっている。
マシンメイドの頃はカホンなどパッケージも多岐に渡っていたが、現在は25本入りドレスボックスのみの展開だ。
サイズはRG36x128mm、ビトラ・デ・ガレラ:ベゲリトス(ビトラ・デ・サリダ:ショートパナテラ)。
金色のポール・ララナーガのおなじみのリングが巻かれた小ぶりなシガー。ラッパーは脈打ち、にじみ出た精油分が模様のようにうねっている。コロラド。
香りは紙とタバコが半々のような淡さだ。
フットを火で炙る。立ち昇る小麦香。
喫煙すると、ローストナッツ、藁。ウッド系の甘みがある。ミディアムライト。
緻密なナッティーさは背景としてどこまでも続く。
中盤はインクの滲んだ手紙のようなニュアンス。ビター感がアクセントになる。
刷りたての新聞紙の束。印刷工場が頭に浮かぶ。
終盤もそれは継続する。
ブローすると和菓子の栗菓子のような、丸い控えめな甘みがふわっと漂う。薄い和紙の包装紙まで感じる。
紙の質感はこのシガーのキーになっているようだ。
40分で喫了。
ショートフィラーなので見た目よりも燃焼速度が早く、ショートスモークにおすすめする。
もしマシンメイドの旧パナテラを持っているなら、吸い比べが面白い。
LABEL : Por Larranaga