Punch Coronations '18

2020-06-24

コロネーションは2002年までマシンメイドだったシガーだ。このコンテンツやSNSで何度か触れているが、マシンメイドシガーのハンドメイド化やブランド内の同ビトラの統合など大幅な刷新は2002年を境に非常に増える。それはアルタディス社の影響が非常に大きい。
2009年からはチュボスもブランドカラーのグリーンとなった。それ以前はハバノスのほとんどのチュボスがそうであったようにアルミむき出しの銀色だ。
1960年代から製造され続け、過去には10本入りドレスボックス、100本入りカホンも販売されていた。
サイズはRG42x129mm、ビトラ・デ・ガレラ:マレバス(ビトラ・デ・サリダ:ペティコロナ)。

チュボスから出すと、湿った朽木とタバコ香。ヘッドをフラットカット。フットに火を灯すとウッドが香る。
喫煙。柔らかなシイタケ系のダシ、レザーにほんのりビターが絡まる。ミディアム。
コクのある燻製アーモンド。ビターがさっぱり感があり、煙が持つ特有のもったり感が下に残らずスイスイ吸い進められる。


中盤はウッドが伸びる。
枯れた針葉樹の焚き火を思わせ、ややボリュームを増したそれはほどよく味蕾を刺激する。カカオの強い甘みのないチョコレート。

終盤、ビターが走る。ウッドはナッティと化し、口の中に堅果がいっぱいに詰まっているような感覚に陥る。
ブローすればビターは軽やかに、ほんのりフローラル。
60分で喫了。

チュボスの持つ特性から、独特の喫感へと変化したシガーは吸うたびに新たな発見がある。
ちなみにCoronationsとは「戴冠式」を意味する。

LABEL : Punch