Partagas Super Partagas '04

2022-06-27

パルタガスの名作コロナスは廃盤となって久しいが、「パルタガスのコロナ」の位置にいる葉巻はまだある。それがこのスーパーパルタガスだ。
2002年からはロングフィラーとなった、60年代から製造され続けているハバノス。
セロハン入りで5・10・25本入りボックスが販売され、ロングフィラー後も5本入り紙箱が2009年まで生産された。現在は25本入りドレスボックスで手に入る。

サイズはRG40x140mm、ビトラ・デ・ガレラ:クレマス(ビトラ・デ・サリダ:コロナ)。
ビトラはコロナの範疇である。

2004年のこの現物はロングフィラー化して間もないものだ。
香りはパルタガス特有のこもったようなレザーと強いタバコ香を保っている。ラッパーはコロラド。強くオイリーだった痕跡が表面の手触りから伝わる。ボックスプレスが強くフットは四角くなっている。

ヘッドをフラットカット。フットに火を回す。
杉板の焼ける香り。喫煙する。
黒土と強烈なレザー。ニコチンの強さではない、パンチのある「味」だ。
ひりつくようなレザーのうま味だが、硬さはない。枯れたうま味なので非常にこなれている。干し椎茸の出汁、和三盆。ストロング。


強いがしつこくない、古いパルタガスの持つ独特のうま味は非常に奥行きがあり、刻々と変化する。テクスチャも良い。
若々しいときにはなかった素晴らしいテイストが非常によく出ている(当然、これはフレッシュなシガーを否定するものではない。フラッシュにはフレッシュにだけの、エイジドにはエイジドにだけの魅力がある。両方が楽しめてこそのハバノスだ)。
中盤はクリームのようなコクが現れ、非常にリッチに。ガス香も噴出してくる。

終盤、ブローすると花のようなアロマが噴出する。味わいも非常にクリアになり、ドライでうま味が強烈なレザーが楽しめる。アフターにペッパー。
エスプレッソとレザーのハーモニーを楽しんでいるうちに、40分で喫了。

コロナは葉巻のエントリーとして優れているといわれるビトラだが、最近はその種類も少なくなってきている。
触れる機会も少なくなっているが、改めて体験すると素晴らしい再発見がある。

LABEL : Partagas 【Aged】