Bolivar New Gold Medal '23
2023-07-11
四度目の復活を遂げたゴールドメダル。
これより前のゴールドメダルはこちらに情報がある。旧ゴールドメダルだ。
見た目のインパクトも相まってか、人気を博したLCDHの復活である。
サイズはRG48x165mm、ビトラ・デ・ガレラ:パルタガス15(ビトラ・デ・サリダ:グランドコロナ)。
以前まではセルバンテスなので、もはや別物のシガーである。そしてこの新ビトラは他にラモン・アロネスのアンティガ・ヒュミドールにあるだけの特別なビトラになる。
見慣れたシルエットだが、太く進化した半ば金色に覆われたシガー。
「BOLIVAR」とモノグラムが並んだ金色の包み紙を取ると、やや濃い目のコロラド。香りはレザーが強い。表面は結構オイリーだ。
フラットカットでフットに火を回す。
強いレザーが立ち昇る。
喫煙すると、黒糖。
黒糖かりんとうそのままに、こってりした質感の甘みが口腔に広がる。
背景はレザーとウッド。ストロング。
強いタッチだが、緻密な煙のテクスチャは柔らかで重たくない。
うま味が強く、焼いた生しいたけのような強烈なやつが脳を焦がす。
アーモンド。レザー。黒糖とビターキャラメルを行ったり来たり。
中盤はビターがどんと出る。
不快な苦さではなく、ボリバー特有のあの「美味しいほろ苦さ」だ。
ナッツと融合するキャラメリゼ。ウッドが広く深く展開し、立体感と奥行きに際限がない。
鼻を抜ける強いスモークに痺れる。
終盤、喫感はぐんと強さを増す。
ブローするとメタリックな質感が出て、さらに強さと迫力を増す味わいに凄みを感じる。
ペッパーとレザーは素直なボリバーの個性を感じさせる。が、この複雑さはクラシックなボリバー。昔の葉巻は良かった派も黙らせられるだろう。
峻烈な中にも懐の深い、正統派のボリバーに酔いしれているうちに、70分で喫了。
旧ゴールドメダルのリングゲージ42からサイズアップしたぶん、フィラーが増えて味わいの幅が広がったと思われる。
個人的には旧ゴールドメダルよりも好ましい。
早く市場に出回るのを、指折り数えることになった。