Partagas Serie E No.2 Gran Reserva Cosecha 2015 '23

2023-08-10

パルタガスの2本目のグランレゼルバはセリーE No.2。
最初のGRは一も二もなくルシタニアス。2回目はセリーラインからの設定になるのは必定だ。
先行して出されたレゼルバはセリーD No.4だったので、ボリューミーなE2に白羽の矢が立ったというところだろう。

サイズはRG54×140mm、ビトラ・デ・ガレラ:デューク(ビトラ・デ・サリダ:ロブスト・エクストラ)。
GRなので当然、フィラー・バインダー・ラッパーに至るまで、2015年に収穫したタバコ葉を5年間熟成させ吟味されたものが使われている。
2021年に発表されたが、2023年に実際に市場に出回り始めた。
ブラックラッカーが施されたシリアルナンバー付きの特別なボワト・ナチュールに15本が収められ、5000箱が生産される。

紙箱を開け布袋を取り蓋を開けると、ずらりと並ぶGRのダブルリング。圧巻だ。
蓋を開いた瞬間から溢れ出る、濃厚なタバコ香とレザーの重厚な香り。
やや濃い目のコロラドのラッパーはつやつやと光沢を持ちオイリー。手に持つときめの細かいラッパーが指に吸い付く。

フラットカットし、ヘッドを切り落とす。
フットに火を回す。力強いレザー香が満ちる。
喫煙する。白檀、レザー、ビターキャラメル。コニャックのコク。深煎りのコーヒー。
完全に融合したウッドとレザーを土台に、輪郭のはっきりした味わいが刻々と変化し現れる。
ストロング。しかし重たい、とかきつい、というところは微塵もなく、エイジドの特徴であるタバコ成分の抜けで味わいや芳香がはっきりわかる。それでいてしっかりとした主張、パルタガスの持つブランドの個性の彫りが深まり、力強さを心地よく受け取れる。

いや、これはもう快楽だ。
さまざまな味わいに変化するもの(煙)の味と香りを楽しむ恍惚。
植物性の激烈なうま味に舌を絞られ、なめらかなテクスチャのスモークは煙量豊かでどこまでも伸び、余韻は深い。


中盤は蜜のような滴る甘みがアフターに現れる。
セリーシリーズの個性・特色を数段上までブラッシュアップした味わいは、芯まで整った端正さを感じる。いわゆるEL味とはまた違う、ブランドの色そのものを極限まで高め、芸術品の域まで高められている。
大輪の花、シロップ、レザー、ウッドと無限の奥行きと立体感に包まれて、煙の糖度は計れるのだろうか?などと考える。
喫煙の強弱で現れる面影が、スタンダードラインナップとは比べ物にならないほど広い。

終盤は甘さがじわじわと潮が引くように下がり、ウッドが広大な枝を根を広げる。
それは香木と化して鼻を抜け、炸裂するアロマが脳で弾ける。
ブローするとこの香木はさらに太くなり、味も香りも増幅される。麻薬だろこれ。

目の詰まったウッドの迷宮に放り出され、アロマの海でひたすらもがいていると、70分で喫了。
最近色々な限定品もハバノスからリリースされているが、やはり最上位に君臨するのはGRで間違いない。
華美な装飾やパッケージも目を楽しませてくれるが、葉巻はやはり味と香り。
このマスターピースを生み出すことができるハバノスこそが、シガーの世界のトップであるということは吸ってみれば一目瞭然だ。

LABEL : Partagas 【Special】