Ramon Allones Nuevo Mundo 2018 ER Costa Rica

2023-11-29

多くのエディシオン・レヒオナルを輩出してきたラモン・アロネスにとっても、このヌエヴォ・ムンドは挑戦だったと思われる。
ERはダブルリングに販売国が記されているが、複数国に渡る場合は代表国名、または別の表記にされることがある(アジアなどもそのひとつだ)。
この葉巻はリングの通りコスタリカ、そしてその隣国のニカラグアでも販売された。

ニカラグアといえば、ノンキューバンシガーの一大生産地である。その国に対して、満を持してのハバノスのプロモーション。もうガチンコである。
いやいやニカラグアにもハバノスのディストリビューターはいるから、普通にハバノスが売られているわけだしそんな喧嘩を売るような考えでは……というのは裏が読めないタイプの人だろう。
「ノンキューバン」は新たな名称として昨今では「ニューワールド」とも呼ばれている。
ノンキューバン業者が「キューバ以外」という劣等むき出しのノンキューバンという呼称を改めたかったのだろう。自ら積極的に使っている。
(しかし「ニューワールド」とはそもそも新大陸を指す言葉なのでキューバもニューワールドであることに疑う余地もないのだが……ここらへんがコンプレックスで足元がお留守になりがちなノンキューバンのお約束である)
そうしてこの葉巻が「新しい世界」と名付けられているのは、非常にアイロニカルだ。

ヌエヴォ・ムンドはRG54x150mm、ビトラ・デ・ガレラ:ヘニアレス(ビトラ・デ・サリダ:ロブスト・エクストラ)。サンファンと同じビトラとなっている。
SBNに10本入りで7500箱が生産された。

やや深いコロラドのラッパーはオイルに富み、濃厚なレザー香を放っている。
ダブルリングと相まって、重量感のある姿は喫煙欲を刺激する。

ヘッドをカットし、広大なフットに火を放つ。
レザーの芳香が広がる。
喫煙すると、ほのかな甘味。和菓子を彷彿とさせる穏やかな甘みだ。
乾燥した牧草、レザー、チョーク。強いナッツ、糖蜜、胡麻のような風味。
コクがあり、甘味も強くあとを引く。
煙量が豊富で、ストロングなスモークを太いリングゲージでブカブカと楽しむのは痛快だ。



喫感は強いが重たいということではなく、しっかりとした主張を感じるが、当たりがきついというわけではない。
小麦菓子のような香ばしさとタバコ香が混ざり合い、豊かなアロマが楽しめる。

中盤は煙の粘度、密度が強まる。
スパイスも顔を出し、より重厚感を増した味わいは変化の幅が広く、奥行きを見せる。
広葉樹の焚き火、ブラックペッパー、エスプレッソ、がっしりとしたビター。
芯から湧き出るうま味が加速する。

終盤、ブローするとぶわっと華やかなアロマが立ち昇る。
分厚いレザーに回帰し、ヘビーな喫感をこれでもかと堪能できる。
最後にキノコが爆発して、余韻はどこまでも伸びる。

60分で喫了。
重厚なタッチの中に、繊細な変化を楽しめる。
全体的にRamon Allonesの上位互換で、フィラーの多い分、変化の幅も広がりスモーカーの味覚を試してくる。
ハバノスの挑戦は成功したと言えるだろう。

LABEL : Ramon Allones 【Edicion Regional】