Diplomaticos Leal 2023 ER Cuba

2024-05-15

2021年にリリースという触れ込みだったが、どんどん遅れて生産開始は2023年。販売は2024年まで伸びることとなった。
ディプロマティコス レアル、ハバノスのあるあるを体現したようなシガーである。
サイズはRG54x140mm、ビトラ・デ・ガレラ:デューク(ビトラ・デ・サリダ:ロブストエクストラ)。E2と同じビトラといえば想像しやすいか。

名前は2020年に亡くなった、キューバのオールド・ハバナの修復責任者である歴史家のエスエビオ・レアルに敬意を表し名付けられた。
10本入りドレスボックスが10000箱製造された。エディシオン・レヒオナルとしては販売国はキューバ。まただ。またキューバ限定のDiplomaticos。謎。

箱を開けるとソフトなタバコ香、ソフトなレザー香、控えめだが芳しい葉巻の芳香。
太めのリングゲージ、滑らかな手触りのコロラドラッパー、しっとりとオイルを感じさせる。
ヘッドをフラットカット。フットに着火。

杉の樹皮の燃える香り。喫煙するとウッド、レザーの奥に淡い甘さ。
やや黒土を彷彿とさせるミネラル感。鰹節のようなうまみが激しい。
思うに葉巻のうまみが発酵食品のうまみと共通するのは、葉巻自体それが発酵により作り出されているからに他ならない。ミディアムフル。

うまみとコクが深い。味わいは瞬間瞬間で変化し掴んだと思った先から向こうへ行ってしまう。奥行きと立体感。
煙のテクスチャも素晴らしく、太いリングゲージも相まって多幸感とスモークに包まれる。


中盤はやや強さを和らげ、レザーのタッチの主張が増す。
煎った豆のようなカラッとしたうまみが加わり、複雑な相乗効果を生む。
フィラーが多いぶん、味わいの広がりが分かりやすく拡大され、変化の振幅が大きい。燻製カシューナッツ。

リングを外して終盤、ブローするとナッツが強烈に伸び、甘みを強く感じる。
アフターの仄かなビターが素晴らしいアクセントになり、終局まで一瞬たりとも飽きさせない。
70分で喫了。

ブランドとしてはスタンダードラインが残り1銘柄になったDiplomaticosだが、ERはまめに生産されている。このレアルを含めて全て素晴らしい品なので、逆にスタンダードを増やしてほしい気がつのる。
La Gloria Cubanaのようにふっと現れることを期待する。

LABEL : Diplomaticos 【Edicion Regional】