Sancho Panza Belicosos '01

2015-06-03

 

サンチョ・パンサ ベリコソスはまだ出回っている葉巻だ。とはいえ、サンチョの現行ラインはこのビトラとノン・プルスしかない。ERは2種類あるが日本ではあまり見かけない。

サイズは52×140、カンパナス(ピラミデ)。標準的なピラミデスだ。
 

鼻を近づけると濃いレザー。豊かなタバコ香。

ラッパーはコロラド・クラロ。表面にはやや葉脈が目立つ。が、それよりも目立つのは笑ってしまうようなズレたリングの印刷だ。明らかな本物。
偽物ならばもう少し精巧に作る。ここらへんのおおらかさがハバノスだ。
2001年でリングつきとなれば化粧箱入りの物だ。リングなしのベリコソスは50キャビネットのみで2003年で終了してしまっている。フットを見てみると、案の定ボックスプレスされていた。
 

ヘッドの先を少しフラットカットする。空吸いするとドローは良好。
フットを炙ると、甘い香りが立ち昇る。蜜系の香りだ。
ひと口吸い込むと、ねっとりとしたバターキャラメルが口腔を蹂躙する。深いコク。
後ろに潜む古木はほんのニュアンス程度のビターを隠し持っている。ミディアムボディ。
 
3センチほどで灰を落とし、ヘッドを再カットして強く喫煙してみる。
小麦のニュアンスが太くなり、ハーブが顔をのぞかせる。旨みがひとしお強みを増してくる。
 
中盤、木質感にかぶさるように黒糖が現れた。
小麦、黒糖、ウッドが複雑に絡み合い、サンチョ・パンサの味わい深さを思う存分楽しんでいると、いつのまにか終焉を迎えていた。
最後にもう一段、黒蜜を隠していた。70分で喫了。
個人的にはピラミデで外せない一本だ。

LABEL : Sancho Panza 【Aged】