El Rey del Mundo Demi Tasse 90s
2015-06-03
レイ・デル・ムンドのデミタスは化粧箱のものがまだ生産されいるが、めっきり見かけなくなってしまった。生産数を落としているのであろう。ディスコンも間近かもしれない。
サイズは30×100、エントレアクトス(スモール・パナテラ)。名前の通りかわいいサイズだ。
香りはほとんど飛んでしまっている。ごくわずかに木質の香りがある。
フラットカットで空吸いする。ドローはまあまあ。クバタバコ時代のものなのでこれは幸運といえる。
ラッパーは明るいクラロで小さいがうまく巻いてある。表面に疎らに産毛。
エンボスの薄い旧リングのプリントは豪快にずれ、そもそもちゃんと作ろうとしているのかも怪しい。キャップはがっちり巻いてあるし、ヒュミできっちり保管したためか乾燥もそこまで進んでいない。
フラットカットで空吸いする。ドローはまあまあ。クバタバコ時代のものなのでこれは幸運といえる。
ヘッドを炙ると、焦げた小麦菓子の香りが漂う。
ひと口吸うと、強烈な木質系の甘みが炸裂した。乾燥して今にもばらばらに崩れそうな古紙の束。
喫味はミディアム。
木質感はぐるりと丸まってナッツへと変化する。旨みが強い。
中盤は穏やかな甘みが舌をぐいぐい圧迫してくる。強く喫煙すると甘草のようなニュアンスを感じる。ハーブ感の高まりを感じる……。
終盤は甘みが粘度を増し、ぐんとコクも深くなる。30分で喫了。
名前の通り濃いコーヒーで昼間から火をつけたいビトラだが、この味わいは夜でもじゅうぶん満足できる。どこかにSLBものが転がっていないだろうか。
LABEL : El Rey del Mundo 【Aged】