El Rey del Mundo Coronas de Luxe '01

2015-06-03

エル・レイ・デル・ムンドのコロナサイズはこのコロナス・デ・ルクセのみのラインナップになっている。通常、ハバノスではコロナサイズは「コロナ」の名を冠するがレイ・デル・ムンドはなぜデ・ルクセなのだろうか。今のところ納得できるような答えにはたどり着いていない。

サイズは42×142、コロナス（コロナ）。50CABは2002年、25本入り化粧箱は2006年に廃盤となった。

 

ウッド。古い納屋の香り。

ラッパーはコロラド。表面を葉脈が走っているのが目立つが、これは経年変化で葉が痩せて浮き出してきたのだろう。年とともに人間の手の甲に骨が目立ってくるのと同じだ。

フットは四角い。吸ってみるとドローが通る。

 

フットに着火すると、穏やかなウッドが立ち昇った。

喫煙する。強烈なセメダイン。

それは樹が蒸れて発酵した極みの味わいだ。これを核にナツメグ、白墨、ナッツ、バナナなど様々なテイストが積層している。

ボディはミディアムフル。

旨みとコクも強烈で、思わず顔を突っ込んで喫煙しそうになるのをぐっと我慢する。

 

 

2センチ程で黒っぽい灰を落とし強喫煙する。

鋭いメタリックの後に瞬時に化粧香が花開く。それはいつまでも喉の奥に後味として残り、呼吸するだけで葉巻の美味さを反芻できる。

 

中盤、遠くの方に見えていた甘みがじわじわと寄ってくる。

ビターと甘み、そしてセメダインという一見バラバラなテイストがきっちりとおさまり、ある種のハーモニーを感じさせる。ミントが立ち上がる。

鼻腔に対流する複雑で調和のとれた煙を味わっているうちに終盤になってしまった。

残り4センチほどから、喫味が収束してくる。

セメダインは和らぎ、化粧香に昇華する。レザーが濃くなり、華やぎが増す。ほのかにキャラメルを感じる。

 

60分で喫了。

変化に富むキャラクターだが、レイ・デル・ムンドのテイストをちゃんと包み持っている。

着火から喫了までの味わいの変化、ハバノスの醍醐味を堪能させてくれるビトラだ。

LABEL : El Rey del Mundo 【Aged】