San Cristobal de la Habana El Principe '15

2019-06-19

サン・クリストバルで最も小さなビトラ、エル・プリンシペだ。
他のスタンダードラインナップと同じく、1999年にリリースされ現在も販売されている。
ダブルコロナ、ロブストエクストラ、ピラミデ、ペティコロナとハバノスの特徴をよく味わえるビトラが揃っているこのブランド、あまり目立たないが甚だ優秀である。

サイズはRG42x110mm、ビトラ・デ・ガレラ:ミヌトス(ビトラ・デ・サリダ:ペティコロナ)。25本入り化粧箱で販売される。
箱から取り出し、よく観察する。
ラッパーはコロラドで、葉巻自体は四角めに変形している(ボックスプレスというほどでもないが箱詰めの際に化粧箱はだいたいこうなる)。表面はてかりを帯び喫煙欲をそそる。香りは控えめにややタバコ香。

ヘッドをフラットカットしフットに火を灯す。
甘めの芳香が漂う。喫煙すると、ウッドとバランスした甘い味わいが口いっぱいに広がった。

バラのニュアンスをまとったチーク材。それにアーモンドの皮や大福のようなテイストも感じる。背景に広がるのはビターなウッド。そのビター感が甘さをぐっと引き立てる。
ミディアムライトだがコク、旨味ともに強く感じる。


中盤はフローラルなアロマが強く出る。
ブローするとそれが拡大し、ナッツも鋭くなりサイズ感からは想像もできない立体的なテイストが展開される。やはりハバノスはサイズでははかれない。

終盤はナッツが伸び、喫感自体は硬くなる。
スパイス感も出てきて、とくにブラックペッパーが心地よくアクセントとなり変化の振幅に広がりがある。

40分で喫了。
昨今は優秀なショートスモークが多くリリースされているが、ペティコロナというビトラを外すわけにはいかない。
その中でもサン・クリストバルというブランドはブランド名に「ハバナ」を頂くハバノス渾身の名品。スモーカーは必ずチェックしたい。

LABEL : San Cristobal de La Habana