Cohiba Siglo Ⅰ '17

2020-07-10

シグロシリーズはメディオシグロとすでにその背景を含めて解説したので、改めて追加することはとくにない。
最近ではYouTubeやSNSなど様々なコンテンツで葉巻を語る方が出てきたが、ほとんどがこのサイトで発信した内容のコピーか、なんの裏付けもない荒唐無稽な嘘ばかりなので失笑を禁じえない。スモーカーが正しい情報に触れられるのを願うばかりである。

さて、シグロⅠはRG40x102mm、ビトラ・デ・ガレラ:ペルラス(ビトラ・デ・サリダ:ペティコロナ)の小さなシガーだ。
他のシグロシリーズ(6を除く)と同じく1994年にリリースされ、チュボス入り3本ペーパーパック、5本入りペーパーパックと25CABが販売されている。CABは他のコイーバと同じくニス塗りだ。

香りは主張の強いウッドとタバコ香。大きさの割に香りがはっきりしている。
小さいヘッドをフラットカット。断面からは快いタバコ香が漂う。
フットに火を付けると、焦げた糖蜜のような香りが立ち上る。喫煙する。
強い甘み。蜜だ。そしてローストナッツ。焼き栗の味わいもはっきりと、これぞコイーバという洗礼。ミディアム。


小さくともシグロの名を持つシガー、伊達ではない。むろんハバノスはサイズではないのでこの言い方はおかしい。
中盤はややウッドが伸びる。滴り落ちるような蜜の甘みはそのまま、何かのスイーツを口にしているかのようである。

終盤、リングを外す頃にはウッドの圧が強まる。
ブローするとドライなタッチになり、ナッツがパワフルさを増す。
ローストナッツがビターさを盛り上げ、40分で喫了。

径の太めのショートスモークが増えるなか、最初のシガーとしてこれを選ぶ人、すすめるシガーバーやシガーショップも依然多い。
納得のチョイスだ。最初の一本にも、シガーが生活の一部になった方にもマッチするコイーバの傑作。

LABEL : Cohiba