El Rey del Mundo Lunch Club '05

2021-08-23

ランチクラブはエル・レイ・デル・ムンドのショートスモーク。2009年に廃盤になったが、それまでこのブランドに華を添えてきた。
25本入りドレスボックスの形で提供され、サイズはRG40x116mm、ビトラ・デ・ガレラ:フランシスカノス(ビトラ・デ・サリダ:ペティコロナ)。珍しいビトラだ。

箱から一本取り出し観察する。ほのかに紙とタバコの香り。
ラッパーは濃い目のコロラド。表面の油気は飛んでいる。
ヘッドをフラットカットし、ドローをチェックしてみるとやや硬い。

フットに火を回すと、太めのウッドが香る。
喫煙する。ビター感が最初に立つ。続いてウッドとレザー。濃いめの紅茶。
小さいので、喫煙をコントロールしないと美味しく吸うのは難しい。しかし的確に燃焼すれば、ほんのり魚介の旨味とウッドの繊細なタッチを味わえる。ミディアムライト。


中盤、ウッドが伸びる。見た目は小さいが、じっくりと腰を据えて味わうべき多層のウッド。葉巻は細いほどフィラーが少なくなるので味わいが薄く頼りなげになりがちだが、このシガーはしっかりと構成されている。エスプレッソ。燻製アーモンド。
終盤は冒頭のビターに回帰する。
ブローすると深いウッドと鋭い白墨が炸裂する。余韻は長い。

50分で喫了。
名前の通りランチの後に軽く味わうことができる一本だが、その味わい深さは日が沈んだ時間帯でも充分に発揮される。
もう見つけることも難しい品なのが惜しい。

LABEL : El Rey del Mundo 【Aged】