Montecristo Wide Edmundo '23

2023-12-29

ワイドエドムンドはワイドチャーチルと同じビトラだと思ってましたが、間違えました。すいません。
2021年に発表され、2022年下旬に市場に投入され始めたモンテクリスト ワイドエドムンド。
サイズはRG54x125mmで、オリジナルのビトラとなる。ビトラ・デ・ガレラ:デューク No.3(ビトラ・デ・サリダ:ロブスト)。ワイドチャーチルはRG55x130mmモンテスコで、ワイドムより若干大きい。
10・25本用SBNか、チュボスが3本収められたペーパーボックスの5箱組の、15本ボックスいずれかで提供される。

リングゲージ54のモンテクリストは実はオープンイーグルがすでにあるので、黄色いダブルリング以外、そこまでインパクトはない。長さもオープンマスターの124mmに近いので、イーグルとマスターのミックスのような感じだ。
香りはウッドが強く、ラッパーはコロラド。みっちり張り詰めていて美味そうだな、という印象。
フラットカットし、フットに火をつける。

香りはウッド、白樺の皮。
喫煙する。豊かな、というより暴力的な煙量にたじろぐ。
エドムンドに間違いない喫感だが、比較するとそれよりまろやかで、角がない。太くなったリングゲージの分、フィラーを奢れるので広がったのだろう。
ウッド、黒土、ミルクココア、ザラメ。甘くクリーミーなタッチのスモークが堪能できる。
ミディアムフル。


豊かな変化としっかりしたうま味、発酵特有のコク。
ナンバーシリーズより軽妙なタッチは、モンテクリストの「味」の部分をより引き出している。アロマも申し分ない。白っぽいウッド。

中盤、甘みは静かに増して生クリームを頬張ったよう。
アフターにほんのりホワイトペッパーを感じ、そのコントラストが心地よい。
タッチはより柔らかくなり、特徴的なウッドがなければモンテクリストと気づかない。
生椎茸、朽木、わずかに湿布。

しっかりしたウッドが一本通っていてブレない。
終盤、ブローするとキノコのうま味が爆発する。
眼前が真っ白になり、煙に巻かれてタバコ葉のうま味を五感で感じる。
荒く吸ってもしっかり受け止めてくれるビトラだ。ポピュラーなブランドだし、初心者にもおすすめできるだろう。ウッドがさらにひと立ちし、甘みが引けていく。キノコの山。

60分で喫了。
モンテクリストの革命とは言い過ぎかもしれないが、これがスタンダードラインナップ?と驚いた。モンテクリストというベクトルから逸脱せず、その方向で大きく変化していく味わいは自然と笑みが溢れる。
すでに美味いが、熟成させると大化けすると思われるので、もう何箱かほしい。

LABEL : Montecristo