Sancho Panza Non Plus '18
2024-09-14
サンチョ・パンサ ノンプルスはとっくに記していたと思っていたが抜けていた。迂闊。
1960年よりも前から生産が続いていた由緒あるシガーだが、2019年に生産が終了した。
はずだが、少なくとも2023年まで生産が続けられた。もしかしたらそれ以降も生産され続けられるかもしれない。なんだそれ。しかしそれがハバノス。
サイズはRG42x129mm、ビトラ・デ・ガレラ:マレバス(ビトラ・デ・サリダ:ペティコロナ)。典型的なペティコロナで、シグロⅡやモンテクリストNo.4と同じビトラだ。
25本入りドレスボックスで販売される。
箱を開くと、深いウッドと仄かなたばこ香。
色味はコロラドで油っ気はそんなに感じない。ボックスプレスでフットは四角くなり、ラッパーはやや荒く細かく筋が走る。
ヘッドをフラットカットしてフットに火を付ける。
ウッドと焦がしたキノコの芳香。
喫煙するとビターな薄膜の中にコーヒー、レザー、木の芽。
奥の方に、かすかなじわじわとした甘み。ミディアム。
芯にペッパーの存在を感じるが、響くほどではない。派手さはないが、全体的にしみじみと染みる味わい。
中盤はキノコ。滋味深い味わいにほのぼのしてくる。
強いアピールはないが、がっしりと芯のあるタッチで変化にも富む。植物系のうま味が絶えず広がり、しっかりしたコクも楽しめる。
木造家屋、チョーク、レザー。
終盤、リングを外してブローするとウッドが濃密に。花の香りも感じる。
終局までペースが乱れず、しかし微妙に変化し続ける味わいはとてもリラックスしてスモーキングできる。
50分で喫了。
穏やかな喫感はイージースモーキングもできるし、しかし凡庸というわけではない。
地味なリングのペティコロナで手が伸びづらいのかもしれないが、隠れた名作だと思う。
ずっと生産され続けてほしい品だ。
LABEL : Sancho Panza