Montecristo Supremos Edicion Limitada 2019

2020-04-30

2019年のEL、モンテクリストからはスプレモスである。
この年の他のELと同じ、豪華なパッケージングが施されている。
モンテクリストのブランドカラーであるレモンイエローの外箱を開けると、これも鮮やかなレモンイエローが目に飛び込んでくる。
構造はBN(ボワト・ナチュール)だが、エッジに象徴的なカットが施され、ソリッドなモンテクリストの特徴を表しているかのよう。箱目当てで欲しがる人も多いことだろう。

サイズはRG55x130mm、ビトラ・デ・ガレラ:モンテスコ(ビトラ・デ・サリダ:ロブスト)。これはワイドチャーチルと同じビトラだ。
変則的なボックスと巨大なリングゲージで、箱の横幅が長い。保管するときは難儀するだろう。

蓋を開くと、ウッドとタバコ、特徴的なアーシーさが広がる。ラッパーはマデューロ。テカテカと光る美しいラッパーだ。
太いヘッドを切り落とし、広大なフットに火を回す。
ウッドと葡萄の蔓が燃える。

喫煙すると、深いウッド。濃密なモンテクリストの根に絡め取られる。
緻密なウッドの奥にほのかな甘味があり、そのコントラストが甘味を強く引き立てる。ハワイ・コナ、白粉、アーモンド。ミディアムフル。
柏餅のニュアンスが強く、はっきりと感じる。微細なホワイトペッパーも添えられ、テイストの立体感、奥行きは広大だ。


圧倒的な煙量にまかれて中盤、コーヒーのニュアンスが大きく広がる。
きのこ類のうま味がじんわり染みて、濃いカカオが背後を固める。
たっぷりのコクが口腔を支配し、燃焼を加速させる。

リングを外して終盤、ブローすると喫感はクリアになり、さっとレザーの風が通りすぎる。
ビターとスパイスが徐々に手を伸ばし、燃えるチークに絡まる。
喫感が強まり、ダークローストのコーヒーとカカオの強いチョコレートが轟然と吹き荒れる。その力強さに翻弄され、60分で喫了。

普通のモンテクリストよりストロングなブレンドを、ごん太ビトラで味わえるこのシガー、見た目よりもさらにインパクトがある。
手元に置いて眺めるのもいいが、濃厚なウッドがほしいときは手が伸びてあっという間に空になってしまうことだろう。

LABEL : Montecristo 【Edicion Limitada】