Rafael Gonzalez Panetelas Extra '07

2021-09-24

ショートフィラー・マシンメイドのシガーはその多くが2002年に終了となった。廃盤とならずに残されたシガーは、ショートフィラー・ハンドメイドへと製造方法が切り替えられた。「トタルメンテ・ア・マノ トリパ・コルタ」というやつである。

このパナテラス・エクストラもそんなシガーのひとつだ。
1960年代から製造が続いている。25本入りドレスボックスで提供されており、
サイズはRG37x127mm、ビトラ・デ・ガレラ:ベゲリトス(ビトラ・デ・サリダ:ショートパナテラ)。非常に珍しいビトラである。同じビトラとしては、2019年に生産が終了したPor Larranagaのパナテラスがある。

葉巻を観察する。ボックスプレスでフットが四角くなっている。オイル分が揮発したラッパーはコロラド。葉脈がはしり、ボコボコしている。香りは素晴らしいタバコ香。

ヘッドをフラットカット。空吸いしてドローチェック。
フットに火を付ける。カラメルが立ち昇る。
喫煙すると、ビターをまとったサトウキビ。浅煎りコーヒー。
アフターはスッキリとしていて、雑味がなく爽やか。ライト。

ショートフィラーの宿命で、燃焼は早い。
中盤はウッドが伸びる。甘さとビターが同居し、喫煙の強弱や仕方で様々な表情を見せる。
軽快に吸い進めるのに、豊かな変化で楽しませてくれる。白墨。小麦感。

終盤はやや喫感が強くなる。
ブローすると鋭いビターが口腔を満たし、豊かなアフターが楽しめる。アーモンドの皮。シダー。薬草のリキュールのほろ苦さ。

30分で喫了。
ショートフィラーの特質を楽しみながら、ラファエル・ゴンザレス特有の軽快なビターを楽しめる葉巻。ハバノスはロングフィラーだけではないのだ。
小さいから、マシンメイドだからという理由でシガーを貶めるのは、自ら無知なスモーカーで格が低いと公言するようなもの。厳に慎もう。

LABEL : Rafael Gonzalez 【Aged】