Romeo y Julieta Cedros de Luxe No.1 '04

2024-08-29

Romeo y Julietaのセドロが巻かれたシガーはNo.1・2・3とコロニタス、LCDHがあるがこのNo.1は廃盤になってしまった。ロメオのLCDHにセドロス・デ・ルクセが選ばていることからわかるように、セドロはこのブランドの伝統だ。

1960年代にリリースされて2017年にディスコンとなったセドロス・デ・ルクセNo.1は25本入りドレスボックスで発売された。
サイズはRG42x165mm、ビトラ・デ・ガレラ:セルバンテス(ビトラ・デ・サリダ:ロンズデール)。まったくロンズデールは不遇である。

セドロを留める緑地に金のリングは2008年まで。それ以降は通常のロメオ・イ・フリエタのリングが使われる。
セドロには「CEDROS DE LUXE NO.1」の文字とブランドのロゴ。
セドロを引き抜くと芳醇なウッドの芳香。
コロラドラッパーはドライ気味のタッチでオイル分はあまりない。

ヘッドをフラットカット、フットに着火。
焦げた焼き魚のような芳香。喫煙すると、ウッドの塊。
小麦の生地感。レザー、メタリック、余韻にほのかに蜂蜜。ミディアム。
完全に焼き魚を感じる。これは熟成の進んだシガーに見られるイノシン酸のようなうま味にが、ウッドの香りとともに燃焼されてそのような形になったと思われる。


中盤、魚は鳴りを潜め、花の甘さとウッドが立ってくる。
華やかなロメオのアロマが広がり、急激な変化は場面転換のように劇的。
鼻を通るスモークも小気味よく、適度にニコチンが抜け、輪郭のはっきりした味わいが楽しめるビンテージシガーの真骨頂を楽しめる。

終盤、ブローすると巨大なレザーが噴出する。
白粉の中にビターな余韻が見え隠れして変化に富む。乾燥した牧草と濃い紅茶。

60分で喫了。
セドロは見た目で敬遠される事が多い。抜いたらリングも取れてしまうので、その何を吸っているのか分からないプレーンな見た目も理由なのかもしれない。
しかし葉巻は見た目ではなく、真の価値はその味わいと香りだ。正直見た目でシガーを計るなんて、シガーをファッションにしてる奴にしか出ない発想だと思う。
だからむしろそれでいいと思う。葉巻を愛する者のみが、セドロの美味さを独占していれば良いのだ。

LABEL : Romeo y Julieta 【Aged】